絶縁性熱伝導材の開発について

2006年10月26日

 プラスチック・マグネット技術で蓄積してきた無機・有機材料複合化技術を用いて、放熱性を有するが電気を通さない(絶縁性)材料の開発に取り組んでおります。成形性に大きく影響する有機材料には耐熱性の高いプラスチックを用い、無機材料としては放熱性の高いセラミックスを選定して複合化を検討しています。特にセラミックス材料として絶縁物の中で最高の熱伝導率を有する窒化ホウ素(BN)を、また、プラスチックには自動車部品等で使用実績が広がっているポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等を用いることによって高放熱性、高成形性を狙っています。

○絶縁物の中で最高の熱伝導率を有する窒化ホウ素(BN)


○自動車用途等で注目される耐熱性樹脂「ポリフェニレンサルファイド(PPS)」
 非常に耐熱性が高い(荷重たわみ温度260 以上)。機械的強度、剛性、難燃性、電気特性、寸法安定性、耐クリープ性に優れる。耐薬品性は特に優れ、熱濃硝酸の他はほとんどの酸、アルカリ、有機溶剤に侵されない。耐熱水性にも優れる。充填材の特性が現れやすいことから、摺動性、接着性、導電性、超精密成形性、高熱伝導性、封止性等の性能を付与したコンパウンドが多数展開されている。
【主な用途】
電気・電子部品、家電部品、自動車部品、機械部品(ケミカルポンプ等)など
 

 
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