最高磁力のフェライトプラマグを開発
2001年9月1日

 メイトはフェライトプラマグ(射出成形用ボンド磁石)で最高磁力のBHmax19.9kJ/m^3(2.5MGOe)の製品(開発名:PNX-25)を開発した。フェライトプラマグで理論的に実現可能な最高レベルまでの磁力を達成。高磁力化で技術的に大きな課題となる成形性も改良し、射出成形のしやすい材料とした。
 モーターの高性能化、プリンターの画質向上、センサーの高感度化などに向けて高磁力で成形しやすいプラマグへの要望は強く、メイトでは高充填化と流動性を向上させる改良で高磁力と成形性の両立を目指した。射出成形のメリットと磁力アップを活かしてPNX−25を焼結磁石製品の改良用途に応用されることも期待している。

 地球温暖化防止を背景に省エネに対して再び高い関心が集まっている。家庭での電力消費の半分以上はエアコン、冷蔵庫、洗濯機などのモーターが占めている。家電の省エネ規制は最も高い省エネ実績を次の目標基準とする「チャンピオン方式」へ規制が強化されていく。
 モーターの高性能化が省エネ効果に大きな役割を果し、その重要な鍵を握るのが高性能な磁石である。メイトは、希土類系プラマグでは最高磁力BHmax72.2kJ/m^3を既に製品化し、耐熱性プラマグや希土類系とフェライト系の特長を合わせたハイブリッド・プラマグなど多様な製品を揃えている。今後も高特性プラマグの技術で省エネへ貢献していく。

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